脇本の山車どんど

2017年8月7日
秋田の竿燈」「駒形のネブ流し行事」と来て今回は「脇本の山車(やま)どんど」
こちらも前2回と同じ七夕行事。まさに七夕三連発、七夕三部作というかんじである。
ただし、脇本の山車どんどには、これまで紹介した七夕行事と異なり「山車」が登場する。
しかも、前回の駒形のネブ流し行事の静謐さ、素朴さの対極にあるようなお祭りだ。
どことなくロマンチックな「七夕」のイメージを、真っ向から打ち消すぐらいのパワーに満ちあふれた祭りだったことを最初に伝えておきたい。
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駒形のネブ流し行事

2017年8月6日
以前記事に書いた、田代岳の岳参り作占い行事と同様に、今回も前々から管理人が見たいと思っていた行事のひとつだ。
駒形のネブ流し行事
秋田の祭り・行事」で行事の写真を初めて見た時から、その素朴で慎ましい様子に何故か郷愁に似た感情を強くそそられ、胸がキュンとしたのを覚えている。
行事の行われる能代市二ツ井町駒形には縁もゆかりもないし、七夕行事に特別思い入れがあるわけでもない。
「好きになるのに理由なんかない」とはこのことなのだろうか?
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竿燈妙技大会

2017年8月5日
今回取り上げるのは祭りでも行事でもない。
竿燈妙技大会 -「昼竿燈」とも呼ばれる、竿燈の差し手たち、お囃子方がその技術を競う大会である。
エリアなかいち内にぎわい広場で「大若団体規定」「大若団体自由」「大若個人」「囃子方」の計4部門について8月4・5日に予選が、8月6日に決勝(「小若団体規定」「小若囃子方」の2部門は8月6日の決勝のみ)が行われる。
「予選」「決勝」という呼び名や、カテゴリー分けされた部門から何となく分かるように、あくまでもガチの競技会であって、お祭り気分とは無縁の緊張感溢れる真剣勝負の場なのだ。
最早スポーツの大会に近い、というかそのものである。
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秋田竿燈まつり

2017年8月4日
秋田の祭りに関するブログを書いているなら、今回のお祭りを外すわけにはいかないだろう。
いや、ブログタイトルが「秋田の小さな祭りたち」なので、別に規模の大きな祭りは対象外でも問題ないのだが、管理人が長年にわたり観覧し続けてきた思い入れのある祭りでもあるので記事にしてみたい。
「秋田竿燈まつり」
青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並んで東北三大夏祭りの1つとされている、秋田を代表する祭りである。
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猩々おどり

2017年7月22日
その日はたまたま所用があって横手市増田町の実家にいた。
母親から「今日は何時に秋田市に戻るの?」などと聞かれたので適当に返答していたら、母親が「気をつけて帰ってね。私は夕方から十文字のショウジョウ祭りに出かけるから」と言う。
え?ショウジョウ祭り?なんだそれ
何でも十文字中学校(母親は十文字町出身)時代の同級生がわざわざ埼玉県からその祭りに駆けつけてショウジョウ踊りを披露するので、それを見に行くらしい。
そして、ショウジョウ踊りは古くから十文字町に伝わる踊りなのだとか
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土崎神明社祭の曳山行事

2017年7月21日
今回取り上げるのは、秋田でも有数の大きな祭り「土崎神明社祭の曳山行事」である。
別名「みなと祭り」とも呼ばれるこの祭りは、秋田市土崎地区で7月20・21日の2日に渡って行われる。
土崎各地区の曳山(やま)が各所を豪快に廻る、土崎の港衆が熱く燃えるお祭りだ。
穀保町御旅所での神輿迎え、本町通りを北に運行する御幸曳山(みゆきやま)、相染町からの戻り曳山(もどりやま)など様々な見所があるが、今回は祭りのクライマックスたる21日夜の戻り曳山を観覧することに決めた。
祭りの概要はこちらのサイトに分かり易く書かれている。
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大森歌舞伎

2017年7月17日
「地歌舞伎(じかぶき)」のことはご存知だろうか?
歌舞伎と聞くと普通一般に想像するのは大歌舞伎だと思うが(海老蔵とか片岡愛之助、市川染五郎とかが演ってる、いわゆる「歌舞伎」です)、今回取り上げるのは「地歌舞伎」
何が違うのかといえば大歌舞伎はプロが演じて、地歌舞伎は地元のアマチュアによるものだという点だ。
で、秋田にも2つの地歌舞伎が現存しており、1つは三種町の森岳歌舞伎、もう1つが今回取り上げたにかほ市の大森歌舞伎ということになる。
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綴子の大太鼓

2017年7月15日
その魅力に一旦触れた以上は全貌を知りたくなる、というのは当然のことかと思う。
今回紹介する「綴子の大太鼓」は、管理人にとってそんな行事だ。
5月に秋田市内で開催された「食と芸能の大祭典2017」で大太鼓の勇姿を初めて目の当たりにして、その大きさはもちろん、太鼓奏者の渾身のバチさばき、お囃子の素朴なメロディなど、見どころがいっぱい詰まった行事であることを知った。
しかも「食と芸能~」では一張のみの運行だったものの、祭り本番では数張にのぼる大太鼓の行列と様々な伝統芸能まで見れるらしい。
これは、本番である7月15日の八幡宮綴子神社例大祭を見逃すわけには参るまい。
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田代岳の岳参り作占い行事

2017年7月2日
お祭り・行事好きが高じてこのようなブログを書いているわけだが、ブログを始める以前から管理人的に「絶対に一度は行ってみたい祭り・行事」がいくつか存在する。
今回紹介する「田代岳の岳参り作占い行事」はその一つである。
別名「田代山神社例祭」として、旧田代町(現大館市)の方々には馴染みがあると思う。
きっかけは、秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会の運営するサイト「美の国秋田・桃源郷を行く」で、この祭りに関する記事を読んだことだ。
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日吉八幡神社七夕祭

2017年6月24日
秋田を代表する祭り「竿燈祭り」
東北三大夏祭りの一つであり、8月3日~6日の開催期間中に約130万人が観覧に訪れるという秋田が全国に誇る祭りである。
管理人が秋田市で暮らし始めてから10年ほど経つが、会場となる竿燈大通りは家から徒歩で15分ほどの距離であり、毎年必ず1回は観覧している。
竿燈の妙技を観覧して楽しむというのは当然だが、人口減が著しい秋田の地に全国各地からたくさんの観光客が集まるのを見るのが楽しいというのもある。
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